胃の中にものが入って胃壁が伸びると、反射的に腸が動き始めて「蠕動運動」がおこります。
つまり腸を動かすためには、何かを食べたり、飲んだりして胃に何か入れる必要があります。
目次
何かを食べたり、飲んだりすると腸が動き出す!
胃にものが入って、胃壁が伸びると、腸が動き出して「蠕動運動」がおこります。これを「胃・結腸反射」といいます。
逆に言うと、何か飲んだり、食べたりしないと腸は動き出さないのです。
いつもは朝食を食べて、トイレに行ってから出かけるけれど、朝食を抜いた日は、便意が起こらなかったということはありませんか?
腸を動かすには、胃にものを入れる必要があるのです。
腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)とは?
腸をじゃばらのように伸縮させて、腸の内容物を肛門の方向へ押し出していく運動を、蠕動運動(ぜんどううんどう)といいます。
腸は、「輪状筋」と「縦走筋」という2つの筋肉を使って内容物を送り出していきます。
結腸から直腸に便が押し出されると、便意がおこる
蠕動運動の中でも、結腸にたまっていた内容物が直腸に押し出される働きを「大蠕動運動」といいます。
直腸に内容物(便)が下りて、直腸の壁が刺激されると、便意がおこります。これを「直腸反射」といいます。
もっとも強い大蠕動運動が起こり、直腸反射により便意が起こるのは、朝です。しかも大蠕動運動と直腸反射は1日のうちで3~4回しかおこりません。
お通じのタイミングは限られていて、非常に貴重です。
便秘にならないための2つのポイント
便秘にならないためには、
- 胃に物を入れて、便意をおこすこと
- 便意がおこったらタイミングを逃さず、排便すること
2つが大切です。
便秘解消には、朝の過ごし方が大事!
朝は、1日のうちで一番強い便意が起こります。朝食をとって、便意をもよおすことと、そのタイミングを逃さないような朝を過ごすことが大切です。