食物繊維や下剤をとっても、効果がない・・・。その便秘は、直腸性便秘(スーパー便秘)かもしれません。
慢性便秘で悩む3人に1人は、直腸性便秘(スーパー便秘)の可能性があるといいます。
目次
直腸性便秘(スーパー便秘)とは
直腸性便秘(スーパー便秘)は、肛門に近い直腸に問題があるために、スムーズに排便ができません。
弛緩性便秘や痙攣性便秘(けいれん性便秘)と異なり、結腸の蠕動運動の働きは正常です。
直腸性便秘(スーパー便秘)の原因
直腸性便秘(スーパー便秘)の原因で多いのは、次の3つです。
直腸が変形して、直腸瘤ができている
長年の便秘で、何度も繰り返し強くいきむことで、直腸が変形してしまうことがあります。
直腸が膣の方へふくらんだ部分(直腸瘤という)に便が溜まり、スムーズに排便できなくなっています。
間違った”いきみ方”をしている
スムーズに排便するには、腹筋に適度な力をいれますが、骨盤底筋は緩めることが必要です。
しかしいきみ方が間違っていて、骨盤底筋に力が入っている場合があります。骨盤底筋に力が入ると、出口にふたをしたような状態になり、便が出にくくなってしまいます。
便意を我慢し続けて、便意がなくなってしまった
「朝トイレに行く余裕がない」「外出先や会社のトイレで用を足すのは恥ずかしい」・・・と便意を我慢し続けていると、次第に便意を感じなくなってしまいます。
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直腸性便秘(スーパー便秘)のその他の原因
直腸性便秘(スーパー便秘)は上記以外にも、次の原因でおこることがあります。
- 直腸重積:いきんだ時に直腸が直腸の中にのめり込んでふたをしたような状態になる
- 骨盤底下垂:いきむと骨盤底筋が下がってうまく便が押し出せない