「日本人の3分の1が痔」というデータもあるほど、身近な存在の痔。「いぼ痔」と「切れ痔」の最大の原因は、便秘であるともいわれています。
便秘が痔につながる
便秘になると、腸に留まっている時間が長くなります。その間便から水分が吸収されて、どんどん硬くなっていきます。
便が硬くなると、強くいきまないと排便できません。これを繰り返していると、肛門に負担がかかるため、痔につながることがあります。
また排便の際は、必ず「いきむ」ことが必要だと思っていませんか?スムーズに排便するには、力を入れる場所とリラックスする場所があります。間違った「いきみ方」が痔を悪化させていることがあります。
» 「いきむ」必要なし?!骨盤底筋をリラックスさせて、スムーズに排便
いぼ痔とは
「いぼ痔」は、排便や出産などの際強くいきんだり、長い間座っていると、おこりやすくなります。肛門周辺の静脈がうっ血して、いぼのようにふくらんだものができます。
飲みすぎも痔の原因に
また飲みすぎでいぼ痔ができたり、悪化することがあります。肛門周辺の動脈血流は増えますが、静脈還流が悪くうっ血がおこり、出血しやすくなるからです。
切れ痔とは
切れ痔は、硬い便を強くいきんで出す際に肛門が切れてしまった状態です。
便秘と痔の悪循環
痔があると、排便の際に痛みを感じ、出血があるため、ついトイレを我慢しがちになります。そうなると便秘が悪化し、更に便が固くなるため、痔の症状が悪化してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
痔を悪化させないために
痔を悪化させないためにも、腸内環境を整えて便を柔らかくし、排便の際に強くいきむ必要のないスムーズな便通を心がけましょう。
肛門に汚れがついていると痔が悪化します。排便後はウォシュレットを使って清潔にしておきましょう。