健康診断などで、胃のX線検査の時に飲むバリウムで便秘につながることがあります。
バリウムを飲んだ後に渡される下剤で、腹痛やお腹が下ったり、常習性などの副作用はあるのでしょうか?
検査後は、できるだけ早くバリウムを排出させる
「バリウム」は正確には、硫酸バリウムといいます。
バリウムがなかなか排泄されずに腸に残ったままと、水分が吸収されて硬くなり、便秘につながることがあります。
渡された下剤と水分をたっぷり摂り、できるだけ早く排出するようにしましょう。
バリウムの副作用
消化管内にバリウムが残ったままだと、消化管穿孔(消化管に穴が開く)や腸閉塞(消化管にバリウムが詰まる)などの重い副作用がおこることがあります。
このような副作用が起こることは非常にまれです。しかしバリウムをできるだけ早く排出することがいかに大切かが分かります。
バリウムを飲んだ時に渡される下剤は?
バリウムを飲んだ後に渡される下剤で、腹痛がおこったりやお腹が下ったりすることはまれで、効果は穏やかです。また常習性などの副作用が起こりにくいです。D-ソルビトールを主成分とする、糖類下剤などが多いようです。
糖類下剤は、胃や腸で吸収されにくい糖類の働きにより、腸内の水分を増やして便を柔らかくする効果があります。子供の便秘にもよく使われています。