真夏と並んで便秘が悪化する季節が、寒さが厳しい1~2月。この時期は、便秘外来を受診する患者さんが急増するそうです。
冬に便秘が悪化する4つの理由とは?
1.「冷え」で自律神経のバランスが崩れる
寒さで体が冷えると末梢神経(細い血管)が収縮し、交感神経が優位になります。
腸は副交感神経が優位の時に活発に働くため、冷えると腸の活動が鈍くなったり、調子を崩しがちになります。
2.冷えにより血行が悪くなる
寒さで血行が悪くなると、腸への血流が不足しがちになり、腸の働きが悪くなります。
3.水分不足
大腸に届く水分は、摂取した水分のたった1割程度。腸は、想像以上に水分を必要としています。普段から便が固く、頑固な便秘な人は、慢性的に水分の摂取が不足している可能性があります。
冬は空気が乾燥していて意識して水分を摂取しないと、水分不足になりがちです。ただし冷たい飲み物は胃腸を冷やし、交感神経を上げてしまいます。温かい飲み物は、気持ちをリラックスさせて副交感神経を高める効果もあるので、冬の水分補給におススメです。
4.冬は外出が減るなど、運動不足になりやすい
寒くて外出するのがめんどくさくなり、つい家にこもりがちになる、冬。活動量が減ると、全身の血流が悪くなり腸に行く血液も不足します。その結果腸の働きが低下し、便秘が起こりやすくなります。
運動をすると、腸の蠕動運動が活発になったり、腸の善玉菌が増えることがわかっています。適度な運動をこころがけましょう。