特に10代後半から30代前半の女性の40~50%が便秘だといわれています。また全ての世代で便秘に悩む女性は、男性の4~5倍になります。この大きな原因の1つが、女性ホルモンにあります。
特に生理前、月経前は、女性ホルモンの影響で便秘になりやすくなります。また、生理前のイライラは腸の働きを低下させます。
生理前、月経前は便秘になりやすい理由
生理前、女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増えます。このホルモンには、腸の平滑筋(へいかつきん)を弛緩させて、便の水分を吸収する働きがあります。
そのため生理前は腸の蠕動運動が弱まり、便も硬くなって、便秘になりやすくなります。
生理が始まると、便秘は解消。かえってお腹がゆるく。
女性ホルモンによる便秘は、生理が始まるとともに解消します。生理が始まると、今度はお腹がゆるくなり、下痢気味になる傾向があります。
これは、生理が始まると分泌される「プロスタグランディン(プロスタグランジン)」の働きによります。
生理前のイライラが、腸の働きを低下させる
約50%の女性が、生理前に月経前症候群(PMS)の症状でイライラするという調査結果もあります。
ストレスがあったり、イライラしている時は、交感神経が優位になり、腸の働きが鈍くなります。
特に生理前は、女性ホルモンの影響で便秘になりやすいので、リラックスする時間を意識してとりましょう。副交感神経が優位になると、腸が活発に働きます。