生きたまま腸に届かない乳酸菌に効果はない??

2013.9.19
考えている女性

生きたまま腸に届く乳酸菌やビフィズス菌を「プロバイオティクス」といいます。

では、胃酸などで死んでしまい生きて腸に届かない乳酸菌には、効果がないのでしょうか?

口から摂取した乳酸菌は胃酸に弱く、腸内環境では生きにくい

説明する医師ヨーグルトなどで口から摂取した乳酸菌やビフィズス菌の多くが、胃酸で死んでしまいます。また乳酸菌にとって、空気のない腸内は生きるのに非常に厳しい環境です。

さらに外から入ってきた乳酸菌は、腸内の乳酸菌と相性のよいものでないと住み続けることができません。

死んでしまった乳酸菌やビフィズス菌でも効果あり!

以前は、生きたまま腸に届く乳酸菌しか効果がないと考えられていました。

しかし現在では、死んでしまった乳酸菌でも健康に良い影響があることがわかっています

死菌の2つの効果

死菌には、次の2つの効果があります。

  1. 腸内の善玉菌のエサになり、善玉菌を増やしたり、腸内環境を改善する
  2. 全身の免疫機能の中心的な役割を果たしている「パイエル板」を刺激して、免疫機能を活性化させる