強く「いきむ」ことを長年の間繰り返していると、直腸が変形してしまうことがあります。
直腸が変形すると、更に強くいきまないと排便できなくなってしまい、便秘(直腸性便秘)の症状も悪化してしまいます。
腸が変形すると~直腸瘤とは?
強くいきむことを長い期間繰り返していると、直腸が膣の方へふくらんでしまうことがあります。この部分を直腸瘤(ちょくちょうりゅう)といいます。
直腸瘤は、ポケット状になっているので、そこに便が溜まりやすくなります。便がスムーズに流れにくいので、更に強くいきまなければならない・・・という悪循環がおこります。
肛門付近に便がたまっているため、排便した直後も残便感が残り、便意も消えないことがあります。実際に便があって便意もあるのに、出せない・・・という状況は、非常につらいです。
50代~60代の女性に多いが、30代~40代女性にも
直腸瘤は体の構造上、女性のみにおこます。特に多い年代は、出産経験がある50代~60代の女性です。
しかし最近は30代、40代で出産経験のない女性にも直腸瘤ができることがわかっています。長年の便秘で繰り返し強くいきむことを繰り返してきたことが原因と考えられています。