薬の副作用が最もでやすいのが、胃や腸の消化器官。薬の副作用で便秘や下痢になることがあります。薬が腸内環境のバランスを崩してしまうのです。
目次
薬の副作用で、便秘や下痢に
たとえば咳止めや抗うつ剤は、便秘をおこしやすくするという副作用があります。抗生物質や鎮痛剤は、下痢や便秘をおこしやすくします。
抗生物質は体に良い菌まで攻撃してしまう
薬の中でも、腸内環境に特にダメージを与えるのが抗生物質です。
抗生物質は、さまざまな病気の原因となる細菌やウィルスの増殖を抑えてくれる効果があります。
しかし、抗生物質は攻撃する必要のない、体に良い働きをしている菌も攻撃してしまうところに問題があります。
抗生物質の副作用 その1~腸内の善玉菌まで攻撃してしまう
腸では、抗生物質は善玉菌まで攻撃してしまいます。そのため腸内細菌のバランスが崩れ、腸内環境が悪くなり、下痢や便秘がおこりやすくなります。
抗生物質により腸内環境の悪化すると、便秘や下痢にとどまらず、大腸炎がおこることがあります。
善玉菌が駆逐され、異常に繁殖した悪玉菌により産出した有害物質により、激しい下痢、血便、腹痛、発熱などの症状が出ます。これらは、「抗生物質起因性腸炎」や「抗生物質関連性腸炎」とよばれます。
抗生物質の副作用 その2~抗生物質に耐性ができてしまう
抗生物質により、病原菌がパワーアップして抗生物質に耐性ができてしまい、抗生物質が効きにくくなることがあります。
抗生物質や薬の副作用を減らすために
抗生物質をはじめ薬の中には、腸内環境にダメージを与える副作用をもつものがあります。容易に使いすぎないように注意したいものです。
抗生物質などを飲む際には、ヨーグルトなど乳酸菌を含むものを積極的に摂るようにしましょう。善玉菌を増やして、便秘や下痢などの副作用を軽らすことにつながります。