食物繊維は、便秘やお腹が張りやすい人はもちろん、血糖値やコレステロールが気になる人は積極的に摂取したい栄養素です。
しかも、日本人には圧倒的に食物繊維が不足しています。
意外!こんなに役立っている食物繊維
食物繊維には、様々な働きがあります。
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水分を吸収して、便の”かさ”を増やす(不溶性食物繊維)
» 便どっさり?!不溶性食物繊維とは? -
水分を保って内容物をゲル状にして柔らかくする。ゲル状の内容物は、腸内をゆっくり進むので、血糖値を上昇しにくくなる。また血中コレステロールを下げる効果も。(水溶性食物繊維)
» 水溶性食物繊維が豊富に含まれる食材、食品とは? -
コレステロールや胆汁酸、食べ物の中の有害物質を吸着して、便の中に排出する
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腸内の善玉菌のえさになる。善玉菌によって分解された食物繊維は、「有機酸」や「短鎖脂肪酸」になり、腸内を有害菌が住みにくい、弱酸性に変える働きがある
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食物繊維が善玉菌で分解されてできる「酪酸」が、大腸を動かす最大のエネルギー源になる
更に明らかになる、食物繊維の効果
食物繊維は、便通を良くするだけでなく、生活習慣病の予防や改善、全身の免疫力アップに役立っています。
食物繊維の働きについては、現在も研究が盛んに進められています。今後も食物繊維のもつ働きが次々と明らかになることが期待されています。
日本人は、食物繊維が不足している!
日本人は1日あたり、約12gの食物繊維を摂取しています。
しかし「日本人の食事摂取基準」で推奨されている食物繊維は、女性で17g、男性で19gです。1日あたり25gの食物繊維をすすめる専門家もいます。
日本人には、圧倒的に食物繊維が足りていないのです。